2013年6月11日火曜日

岩本紗代子さん「嫌いじゃないからやるんよ」




早朝、田方の公園を散歩していると、草むしりをしているおばあちゃんに遭遇した。

名前は岩本小夜子さん(74)。

―おばあちゃん、どうして草むしりしてるんですか?

「 まだ小さい芽のうちに草を取っとかんと、すぐ大きくなるけえね。公園に来ちゃあ、こうやって草取りよるんよ。」

―今日は曇りで暑くなくていいですね。

「ほんまよ。ほいじゃけど雨降った後のほうが、草取りがラクになるんじゃけどね。」

 ―いつも公園に来てこうして草をとってるんですか?

「今日で4日目。昨日はもう一人、二人でやりよったんよ。」

―4日もですか?大変ですね。

「嫌いじゃないからよりよるんよ。まあカラダの健康のためにやりよるけえね。最近は膝が悪うなってしもうて。ほいでもわたしは病院行くより針治療のほうが向いとるけえね。(笑)」






黙々と作業をしている岩本おばあちゃん





鎌を地面に左右に掃くようにして草をとる
熊手も準備

ゴミを入れる袋もちゃんと用意

 岩本さんがやってるそばの桜の木の下に―。

 

 (贈)緑寿会・婦人会とあったのでおばあちゃんに聞いてみた。

―これはなんですか?

 


「 緑寿会は老人会。じゃが何年か前に会がなくなったんよ。会長する人がおらんようになってしもうて。この公園に桜が5本植えてあるじゃろう?会が無くなるときに記念に寄付したんよ。

今じゃ婦人会も無くなったし淋しゅうなって。敬老会やらは町内会でやっとるけど。

町内会も田方1丁目と2丁目が前は一緒にやっとんじゃけど分かれてしもうてから人が少なくなって。


フローレンス(マンション)の若い人たちもあんまり町内会入らんからね。入ったとたん、すぐ役員が回ってくるけえ、みな入りたがらんのよ(笑)。今年町内会長さん替わったんよ。」


おばあちゃんは、話をしている間も、せっせと手を動かしていたのが印象的。



―おばあちゃん、いつからこの町に?

 「草津から越してきて40年になるじゃろうか。スーパーで仕事してて退職したんよ。もともとは三次(みよし)の出身じゃけど。

来たばっかしのときは田んぼばっかりで。この辺もだいぶ変わったね。この公園も前は「力田病院」があったんよ。

―えっ?そうなんですか。知らなかった。

「そうよ。今鈴が峰に移っとるじゃろ。あの病院。前はこの場所にあったんよ。」



―お住まいは?

「うん?この(公園)上のほうに、夫婦2人で住んでます。息子たちが近くに住んどるけえ、ちょこちょこ来るんよ。週末は一緒に食事をしよる。☺」




 ―おばあちゃん、最後に写真撮らせてください。

「いやあ、はずかしいわ。(*´ω`*)」

おばあちゃん、最後まで黙々と手を動かしていて、正面から写真を撮ることができませんでした。(汗)


でも、健康のため、とかいいながらも、ボランティアで、住んでいる町民のために、公園をきれいにしようとしているおばあちゃんの姿は、とっても凛として美しかったです。

田方1丁目もこんなおばあちゃんに支えられているのですね。


ありがとうございます!感謝。







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