自宅を出て30秒。
細い路地を抜けると、そこには草津八幡宮があります。
私たち地元の人間は、八幡宮って呼ぶより、神社って呼ぶほうが一般的。
写真は神社の入り口ですが、小高い山の頂上に神社の本殿があります。
山からの吹きおろしがあるため、冬はとっても寒いんですよ。
草津八幡宮(神社)の由来ですが、ホームページによると、この草津八幡宮がある田方・草津・古江地区は、古くは海だったそうです。入江がある港を守る役割でこの神社が建てられたそうです。建てられた時代は、推古天皇時代というから、西暦593年~628年あたり。入江の奥に多起理姫命を海路のの守護神として祭ったのが最初だということで、宮島の厳島神社ができたのとほぼ同じぐらいの時期というから本当に古くて由緒ある神社ですね。
草津神社の「草津 」とは、神功皇后の朝鮮出兵の際、この地で軍船の船揃えをし、弓矢の訓練をした場所の名前として「軍津浦(いくさつうら)」という地名が伝承されており、いくさつうら→くさつ、となったという言い伝えや、宇佐の神を祀る津、宇佐津の訛ったのがくさつとなった、という説などがあって、はっきりとは解明されてはいません。
さて、話は戻って。
草津神社は、1945年(昭和20年)の広島に落ちた原爆の被害を受けたんですね。爆心地から5000メートル。写真のモニュメントには「階段上の本殿と拝殿は、昭和20年(1945年)8月6日の原爆にも耐え、その姿を今日に残しています。」と書かれてあります。
俗にいう「被爆建物」は、広島市内にたくさんありますが、老朽化によって少なくなりましたが、この草津神社は、貴重な建物のひとつとして、末永く保存してほしいものです。
神社の掲示板には「今月のことば」が貼ってあります。
「他人の悪を 能く見るものは 己が悪これを見ず -足利尊氏- 」
人の欠点ばかりを探しだす人は、逆に自分の欠点に気づかない。人の欠点が気になりだしたら、自分を見つめ直してみよう、と横に説明していました。
なるほど。参考になるな。
神社の本殿は階段を登った上にあるため、神社の入り口では、毎朝、通勤途中のサラリーマンや主婦、おじいちゃん、おばあちゃん、学生さんが手を合わせて拝礼している姿をよく見かけます。
今日も一日、いいことがありますように―。
きっと気分が爽やかになっていることでしょうね。
さて、そろそろ本殿に上がってみたいと思います。さきいの掲示板にはもう1枚、お知らせが貼ってあります。
「一八九の石段」。
また次回。
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