2013年7月4日木曜日

2013年6月30日 草津神社の石灯籠 復活の日

 



2013年6月29日土曜日、近所の草津神社を通りかかったら、福井ナンバーのトラックが止まっていて、何かの工事の様子。

 

 

 どうやら石灯籠の設置作業のようだ。

そういえば、参道の入り口横のスペースが空いていたことを思い出した。

「新しく灯籠を設置するんだな。」

貴重な現場に遭遇したわけだ。


では、設置までの一部始終を紹介する。

まずトラックの荷台に載っている灯籠を、設置場所までクレーンで動かすために、

灯籠に頑丈な紐を括りつけています。
 



 紐が切れたりしたら大変なので、慎重にしっかりと結びつけています。

小泉ってあるのは、ご近所の小泉家のこと。広島では有名な小泉酒造さんのこと。

そうか、この灯籠の復活に小泉さんが力を貸したんだな、とジモティの私は察しました。

 

設置場所はこの位置。既に準備が整ってるようです。反対側にもあります。

 

ちょうど参道の入り口の右と左サイド(写真は右サイド)



もちろんトラックは、重い灯籠の運搬作業なので、きちっと固定をしています。

(おおっ、トラックはマツダのタイタンではないか。福井ナンバーで広島の車を使ってるって嬉しい)



トラックの荷台に固定されていた 灯籠とパレット(台)の紐を取り外して。

 

 そしていよいよクレーンで吊り下げ準備が整ったようです。

 

 そして、慎重にクレーンで引き上げます。

 



灯籠が斜めに傾いて吊り下がらないよう慎重にバランスをとっている様子です。

 

 そしていよいよ荷台を離れ、灯籠が空中に吊り下がりました。

灯籠の重さは約1トン。(後で聞きました)

かなりの重さなので、吊り下げているクレーンがそのまま倒れてしまわないのか、見ている私はかなりヒヤヒヤします。

 


図面通りに無事いくか。




灯籠が空中に吊られた状態になったところで、何やら取り付けが始まりました。

なんだろう?

 

 どうやらこれは台座と灯籠を固定させるためのフック(鈎)のようです。

 

ネジ式になっているようで、四角それぞれにはめ込んでいき、準備が整ったようです。
そしていよいよ空中移動。

 


 真上に吊った灯籠をそのまま設置場所までクレーンで移動します。

 

クレーンの移動はリモコンの操作で行なっていて、微妙な加減で少しずつ動いています。

 


少しずつ目的地に近づいています。鳥居に当たらないか心配。。。


 

もうちょい。

 


 まだ少しずれていますが、そろそろ着陸態勢に入りました。

 


慎重にランディング。
 

 フックの位置を確認しながら、ゆっくりと降下。

 

さきほどのフックを、地面に取り付けられている金具にはめ込むのですね。

 


 着陸!・・・とその前に。灯籠の真ん中に空いている穴にプラスティックの何やら丸いホースを通しています。これは一体何?

 

慎重な作業のさなかに質問するのはどうかと思ったんですが、作業をしている女性の人に背後から聞いてみました。

―すみません。何をしてるんですか?

 「これは、電線が通るホースです。」

そう答えてくださったのは、福井県に本社を構える 越前株式会社 の安川美由紀さん。

 

実は、安川さんはなんとこの会社の社長さんでした!((*_*) 

実はこの灯籠、とてつもなく最新技術を備えた灯籠だったのです。

安川社長の説明によると

まず灯籠自体は、地震が起きても絶対に倒れない灯籠で、日本でこの越前さんだけしか作っていない灯籠なのでした。

安川社長は言います。

「以前、能登の地震の時に、大揺れでとっさに灯籠にしがみついた老人が倒れた灯籠の下敷きになり亡くなったんですね。その時から絶対に地震が起きても倒れないものを作ろうと思って。」

そうなんですね。この灯籠。そんな開発秘話があったとは。

詳しくは越前さんのホームページで→ 耐震に強い石構、石灯籠 、供養塔の紹介 

ではいったいこのホースはなんだろう?

「この灯籠は明かりにLED電球を使って光を灯すように作っていますので、その線を通すホースなんです。」

下の穴を通って
上までホースが通り

上のLED電球をセットすると下のようになります。






へえー。そうなんだ。 LEDで光る灯籠か。確かに寿命も長くて電気代も節約。もちろん火事の心配もなくて自然に優しい。。。

―それじゃあそのためにわざわざ福井から来たんですか?

「はい。これ出来るの日本にうちだけなので。(ドヤ顔?) お声をかけていただいたんです。」

と誇らしげに語って頂きました。

話は戻って。

さあいよいよクライマックス!




フックの位置と方向を確認して。




ちょっとずれてるか?もうちょい。



そのままゆっくりと。。



ゆっくりと。。。


ゆっくりと。。。。

 




到着!合体完了。



安川社長も、記録用にその瞬間をカメラにおさめています。

 

 クレーンが離れました。きちんと水平に設置されたかどうかを確認しています。どうやらOK。

突然現れたブルーのシャツを来た人は地元の電気屋さんで「草津電化」さん。

 

 どうやら設置後のLEDでの点灯の方法や手順などを打ち合わせしています。

 

詳しくは聞こえませんでしたが、

 どこから電源を引くのか?

自家用発電機(バッテリー)でもOK

とかいうような打ち合わせがされていました。

 



というわけで1日目の作業が終了。


で2日目。6月30日の日曜日。

前日設置した石灯籠をコンクリートで固めていきます。(雨じゃなくてよかったナ~)

 

 

そして再びクレーンを使い、生コンをカート(ねこ)ごと吊り下げ











木枠で囲まれた隙間にコンクリートを流し込みます。


隙間はだいたい5センチ四方。


シャベルで少しずつ生コンを流しこんで





完成しました!


この後、左側の石灯籠の設置も同様に行い、丸2日間かけて無事終了しました。下の写真です。



施工を行なっていた越前の社長さんに最後感想をお聞きしたかったんですが、私が自宅に戻っている間に、いつの間にか跡形もなく立ち去っていました。残念!

だけど、聞いていたところによると、この施工だけではなく、新設されつつある駐車場のほうも施工を任されているということだったので、また近いうちにここ田方1丁目に来てくれると思います。その時に、お会いできればなあと思ってます。

本当におつかれさまでした。

この草津神社の石灯籠の設置に立ち会えてよかった~。

100年後。

このブログを見ていただけたら、草津神社の石灯籠がどうやって設置されたらわかりますよ!




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