2013年7月12日金曜日

行者山に登ってみた2~北参道を歩く



行者山太光寺の本堂と札所を回った後に、ぐるっと裏手のほうに足を進めてみると、「もみじ参道→」という看板がある。

車で通行できる道のほかに行者山には参道があったんだな。

このもみじ参道は、本堂の北側にあるので北参道とも言われており、早速歩いてみることにした。


















まずは参道の入り口。もちろん舗装はしてないただの道。


















案内の石碑が建ってます。


















100メートルぐらい歩くと、「学問の木」という案内板が立っています。























この2本の木のこと。案内板によるとこの木は「楷(かい)の木」というらしい。

 





















この案内板によると、楷の木は、中国から輸入された木で、科挙(官僚登用試験)を目指す人がこの木を植えたことから、「学問の木」と呼ばれるようになったそうです。



日本には 大正4年(1915年)、当時の農商務省の白沢保美(やすよし)博士が中国を訪れた際、孔子の墓所からこの木の種を採取し移入され、日本国内の孔子や儒学に関わりのある学校(足利学校など)に寄贈されたのが日本での始まりと記されてあります。

ということは日本にこの木が入ってきてまだ100年も経ってないんですね。2015年(平成27年)にはちょうど100年になるということですね。

→楷の木のことが詳しく書いているホームページを見る 

秋の紅葉が素晴らしいので、その時期にもう一度来てみたいですね。

そしてしばらく林道を歩きます。
                             






















するとまた途中に大きな木が見えてきました。
























幹も太い。

























幹から見上げていくと、じぇ。
























 じぇじぇ。
























じぇじぇじぇ、っというスケール。かなりでかい。
























立て看板には、広島市指定保存樹で、「アベマキ」という名の木のようです。

アベマキ?安倍真紀? 面白っ。初めて聞く木の名前です。

高さは19メートル。幹の周囲が413センチ。

この大木がご神木(しんぼく)です。


















案内板に御神木の由来が書かれています。樹齢は400年。

と言うことは単純に1600年ごろだから、織田、豊臣、徳川という時代の木ということに。

これを読むととても興味深い事が書かれています。



























修験道(しゅげんどう)とは、山伏(やまぶし)とも呼ばれており、山へ籠って厳しい修行を行った人たちのこと。

この行者山は、大昔、修験者たちが修行する山だったようです。

修験道の開祖は役行者(えんのぎょうじゃ)。

役行者を調べてみると、西暦634年の実在の人物で、飛鳥時代から奈良時代の呪術者。しかし謎も多く、伝説も数多く残されているようです。
 役行者が開祖とされる修験道の霊場はいくつかあり、天河大弁財天社(奈良県)や大峯山龍泉寺(奈良県)などがあり、そのひとつがこの行者山なのでしょう。年代から見ると、役行者の死後、山岳信仰が脈々と受け継がれ、彼を讃える人々によって修験道の道場をこの地に開いたのではないかと推察されます。

この木の樹齢は400年とありますが、どこまで正確かはわからないでしょう。しかしこの御神木(ごしんぼく)は、当時の行者堂の真北方に位置しており、それぞれ霊山である

南西の宮島弥山から北東の広島比婆山

南東の愛媛石鎚山から北西の恐羅漢(おそらかん)

をそれぞれ結んだ2直線の交点たるこの行者山を約400年お守りしている、とあり、場所的にも神秘的でかなり霊験あらたかな場所だったのではないか、まさにこの行者山は修験の地にふさわしい場所だったのではと思います。

目を閉じると、修験者たちの修行の声が響いてきそうな錯覚に陥ります。

このご神木は相当な「気(パワー)」を持ってそうです。

触れたらきっと良いことがあるかもしれませんよ。

このミミズには触れませんでしたけど。。。


















さて再び参道を進みます。
























しばらく進むと視界が開けました。このグラウンドはきっと古田中学校だな。


















眼下は西広島バイパス

















竹林が続くこの細い道をきっと修験者たちは往来していたのでしょう。























静かなので、案外1人だとコワイ。。。夜に女性は絶対ダメダメ。


















しばらく行くとトンネルの上に出ました。



















草津沼田道路にある行者山トンネルですね。 へぇーこんなところに出るんだ、とちょっと驚き。

行者山トンネル




トンネルの真上。この道をまっすぐ行くと五日市バイパス方面へ向かいます。

























トンネルの上を通過しまたしばらく歩きます。

そして長い階段を降りて行くと























ついに北参道の出口(入口)に到着しました。



ここから見下ろす先には、西広島バイパス田方陸橋前のコンビニエンスストア「ポプラ」の駐車場に到着しました。

そうか、ここに繋がっていたんだな、とあらためてしみじみ。

何年もこの付近に住んでいて、こんな道があったとは知りませんでした。

北参道の紹介でした。






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