田方町内会の秋祭りの舞台で上演していた安芸高田市・吉田町の「高猿神楽団」。その華麗な迫力ある演舞を写真でちょっと紹介しておきます。
「悪狐(あっこ)伝」
ストーリーは、「紀伊の国の祐慶(ゆうけい)大法印が、旅をしている最中、宿泊した家の女主人が、実は悪い狐でした。その悪狐を、弓の名人の三浦介(みうらのすけ)と上総介(かずさのすけ)の二人が退治するという話です。この二人が三浦介と上総介。
この女性が二人に宿を貸した主人。実は狐なのですね。
囃子方の皆さんも笛や太鼓で盛り上げます。
山寺に住む珍斉(ちんさい)和尚が箒を手に登場。
まあこの和尚は、毎回子供たちに大人気。
この日はプロ野球クライマックスシリーズに広島が阪神に敗れた日だったので、和尚は子供たちに向かって
マエケンが打たれたんは、お前らのせいじゃああああ~
と、言いながら、暴れまわっていましたが、時折舞台を降りて子どもと追っかけっこをします。
・・・ようやるのう和尚。。。
・・・と言ったかどうかはわかりませんが、出演待ちの役者さんが逃げ回る和尚を見ていました。
ここで舞台裏をちょっと覗いてみました。
出番を待つ、悪狐に指示を出しているようです。
楽屋テントでは、衣裳を着る準備が着々と進んでいます。
着付けをしている女性のスタッフさん。一生懸命ですけど、時折笑顔を見せる表情がとても素敵でした!
狐さん、そろそろ出番です!!カメラを向けるワタシに気が付いたようで・・・
ポーズを決めてくれました!カッコいいよ~。
さて、舞台では、いよいよクライマックス。
三浦介と上総介が、くるくるくるくる、舞台上を旋回します。狭い舞台の上ですが、ぶつかりません。相当訓練をしているのだろうなと感じさせてくれます。
そしてポーズ。
悪狐との死闘が始まりました。
まさに死闘。アクロバティックです。
戦いの末、狐はとうとう退治されました。
映画もテレビで育った現代人のワタシから見ても、本当に素晴らしかったです。
さて、神楽の演目はこれ以降も続きましたが、最後の舞台が
「八岐大蛇(やまたのおろち)」
ストーリーは、悪業のため、高天原を追われたスサノオノミコトが出雲の国・斐川で出会った老夫婦の娘を助けようとして、おろち(大蛇)退治をするというお話。
この3匹の大蛇が迫力満点。
大蛇には当然人が入っているんですが、人が入っているように見えないよう演じることが、とてもたいへんなことのようで、テクニックが必要だそうです。
おどろおどろしい動きも相当な練習がいるのでしょうね。
ほんとうにふてぶてしい感じがよく出ていますね。
スサノオノミコトが登場。いよいよ3匹の大蛇との格闘が始まりました。
刀を手に、大蛇を次々に倒していきます。
大蛇が容赦なく、体を締め上げていきますが
それを跳ね返して
一丁上がり!
そして最後の一匹も。
大蛇の口に刃をあてて一気に
大蛇の悲鳴が聞こえてきそう。
そして、とうとう退治に成功しました。
打ち取ったりぃ~。
圧巻の舞台でした。お疲れさまでした~。
・・・と、今年も全演目が終了しました。約4時間かかったでしょうか。大満足でした。
高猿神楽団さんは各地でとても人気が高くて、なかなか予約がとれないと聞いています。だから田方町内会はきっと今日、来年の予約をしたんではないでしょうか。
高猿神楽団さん、来年もぜひ来てほしいですね。
秋祭りがすべて終了しました。お疲れ様でした。明日は「子ども神楽」が行われます。
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