山おろしのせいか、まだこの時間なのに底冷えがする中、田方集会所で、ある秘密の?会議が行われる。今回は当ブログ「田方1丁目ドキュメンタリー」も呼ばれたのでその時間に集会所へ向かった。
定刻5分ほど前に到着したが、電気も消えており、まだ誰も来ていない?
とはいえ外にいても寒いので中に入ることにした。
入って階段を上り、灯りがついている部屋に入ると
室内は畳の部屋で、意外と広い。
部屋を見回すと、おおっ、これは・・・
「田方町内会の基本コンセプト 」が貼ってあった。
田方町内会の基本コンセプト ‘美・明・安・楽’への挑戦-か。
そもそも町内に基本コンセプトがあるとは知らなかった。
スローガン、じゃなくってコンセプト(概念)、というところがなんとも今風ではないか。そしてその下には
夢なきものに 目標なし
目標なきものに 計画なし
計画なきものに 行動なし
行動なきものに 成果なし
まさに自分のことを言われているようだ。
集会所にふと貼ってある町内コンセプトに心ならずも感動を覚える。
と、しょーもない事を考えてたら続々と人が集まってきた。
秘密の集会?
・・・でもなんでもなく、実は田方町内会の役員さんが集まる会議だったのです。
当ブログが呼ばれたその訳は?
この前のブログの記事で、町内会役員の田中さん宅を訪ねた時のこと。
いろいろと雑談をしている中で、
「当ブログが主催になるので町の活性化のために 町内でオークション大会を開催しませんか?」
と何気なく発言したところ、田中さんが「面白そうじゃね。今度町内にはかってみるけぇ。」と言ってくれまして、その後田中さんが、町内会に打診したところ「やろう!」という方向になりました。
で、その詳細の打ち合わせが本日(21日)行われるのでした。
部屋寒いね~暖房付けようや
ということで暖房をつけたところで会議が始まりました。
出席者はひな壇席には議事進行役の田中さん。右側の2人が奥から長谷会長(74)、高垣さん(47)、左側3人が奥から原さん(76)、小畑さん(61)、今岡さん(72)のいずれも町内会幹部役員の面々。
まず田中さんから拙ブログをコピーしていただいて、ご紹介をひとしきりしていただきました。
「日本全国にね、このブログが広まっとるんよ。」
とまあ持ち上げられ、テレますなあ。。
そしてようやく本題へ。
もう既に一度「オークション大会案」については、町内で検討していただき、実施へ向けての具体的取り組みの話に入っています。
このオークション大会というのを簡単に説明いたしますと、以下のとおり。
①町内の各ご家庭に眠っている品物をご提供していただき、一同に集める。
②集まった商品をリスト化し、イベント当日オークション品として展示する。
③参加者は、気に入った商品があれば、入札したい金額を書いて、封筒に入れる。
④一番高い入札額を提示した人が落札者となる。
とまあこんな感じ。商品は、例えば結婚式やお祝い時の引き出物(皿、グラス、陶器など)、お中元、お歳暮の缶ビールやコーヒー、パソコン、カメラ、ゴルフクラブ、骨董品、ゲームソフト、衣類・子供服などなどを想定しています。
それらの商品にそれぞれ最低落札価格(例えば100円とか)を設定しておきます。「この商品欲しいな」と思ったら、入札額を100円以上でつけて、誰にもわからないように商品の前に並べている入札ボックスに入れます。商品によってはたくさん入札があると思うので、その中から一番高い値をつけた人が落札者となります。
この「オークション大会」を、来年の1月12日(日)、田方第一公園で実施される「とんど&餅つきイベント」の日にあわせてやる、という事に決まりました。
>>とんどとは? <<
小畑さんが既に、オークション開会案内とか、オークションの入札カードなんかを作っていました。また、長谷会長も「とんど&餅つきタイムスケジュール(案)」を作成しており、それらの資料を元に、 オークション方法をどうするか?開催のタイミングをいつに設定するか?また商品をどうやって集めるか?など、検討事項について、みんなで話を進めました。
さらに、オークション品を並べる場所についても、当日開催される「餅つき」、「和太鼓(湯来南高校の新春祝い太鼓)」、「草津八幡宮の安全祈願祭」、「歳男、歳女発表」、「とんど点火」などの位置関係から場所を設定していきました。
会長「・・・・で、とんどの点火が2時。燃えとる間が15分から、まあ20分ぐらいじゃろうね。 でとんどの芯だけが折れて落ちた頃のタイミングにやろうとすりゃあ、まあ2時・・・半ごろからスタートのほうがええんじゃないねえ。」
田中さん「そうよね。芯がぼとっと落ちた時は。まだしばらく餅も焼けんしねえ。」
今岡さん「その頃が人も多いしね。」
会長「せっかく来られた人に対して、すぐ帰ってもらわんようにせんとねえ。」
小畑さん「タイミング的には2時半から3時頃までの30分ぐらいが勝負かなあ」
長谷会長「で、場所のことなんですが・・・要はここが消防車庫の入口。ここに会場を設営して、ここに太鼓を置いて。というのはまず太鼓が小雨とか雨に濡れたら具合が悪いから、この位置の上には草沼道路が通ってるので、雨避けになるんですよ。で、通常のテントをこの曲がりカーブのとこに向けてやって、でここに太鼓の湯来南高校の控え室を作って。そしてここの外にオークションの商品を展示するのがええと思うんじゃがどうじゃろ?」
田中さん「とんどの位置はどうなるんですかいの?」
会長「それは・・・ここじゃろ。例年冬場は風の吹き方がこうなるから、この位置がええ。商品は雪も雨も心配なけりゃあこっちのほうがええんじゃけどね。」
原さん「ほいじゃあぜんざいはどこでやるん?」
会長「ココかのう。」
原さん「ぜんざい以外(飲食は)何もない?」
会長「ぜんざいと、きなこ餅ぐらいか。」
ぜんざい。町内会なので、こんなに高級ではありませんので。 |
高垣さん「点火が、(入札の)締切。」
全員「そうそう。その頃が一番人が集まるけえね。」
・・・議論は続きました。
その中でも一番の懸案はやはりオークション大会の運営方法。それとPRと商品集め。ここの部分ではかなり意見が出ました。
高垣さん「・・・集めてくるもんで、私が気になっとる事が、提供してくれたもんが、どんなもんかわからんじゃないですか?パソコン、と言っても不具合があるかもわからんし。落札したはいいが、なんやこりゃ使えんやないか!ということがあるかもしれんのが心配ですね。」
田中さん「ほうよね。そりゃあ出した人に確認してみんといけんね。」
高垣さん「服なんかはわかるし、バギーカーなんかは押してみりゃあわかるし。ただゲームソフトとか出てきたら使えるかどうか確認するのは大変ですよ。」
今岡さん「それと、いったん集まった商品が売れんかった場合はどういう処置をしたらいいのか?」
田中さん「(出品者に)返されんしね。この間、ふれあい広場があったでしょ。そん時もオークションがあって、残ったら福祉センターに寄付したらしい。」
小畑さん「何が集まるかによっても違うし。」
高垣さん「まあ集まった商品によって最後は考えましょう。」
全員「そうそう。」
会長「まさか犬とか猫とか出す人はおらんじゃろうしね。(笑)」
田中さん「次の組長会議で、オークションの開催を発表して、賛同を得た後に、商品集めのお願いを組長さんにして、 年内最後の組長会議の時に、商品を持ってきてもらう、という感じでしょうかね。」
―落札者が現れない場合、例えば入札だけして、発表の時間にその場にいないとか。その時の商品はどう取り扱うべき?
高垣さん「そりゃあ、届けたほうがいいんじゃないですか。」
原さん「一番高く落札した人がいない場合、2番目に高値をつけた人が落札というのは?」
高垣さん「住所、電話番号書くけえね。‘あんた当たっとるよ’ ということで教えてあでればいいんじゃないですか?」
会長「まっ、町内じゃけえ取りにおいでよ~、とかね。」
会長「・・・それと告知のポスターよね。今年は例年の倍ぐらい作ろうじゃないの。というのが個別の、このぅ、要は軒下に貼らせてくれる家を探してね。」
今岡さん「掲示板だけじゃなしに?」
会長「そう、掲示板だけじゃなしに。今回初めてのことじゃけえね。やっぱりとにかく来てもらわんとね。」
・・・とここでオークション案内文書と商品提供リストの配布方法について、原さんから意見がでました。
原さん「・・っとこれはね、回覧板で回るだけでしょ?各家庭に1枚ずつというのはどうでしょうかねえ?だってこれ、これが回覧で回ったら、出したいという人は、この回覧のこのリストに商品名を書かんといけんでしょ?そしたら恥ずかしがって出しにくくなるんじゃないかね。」
田中さん「1枚づつ、各家庭に渡して、商品リストを個別に組長に出してくれと。」
原さん「そうそう。」
小畑さん「・・・ただ通常のふれあい広場でやっとるんはこの方式じゃけえね。大丈夫じゃないんかね。」
原さん「・・・だからね、ある程度定着すればその方式でいいと思うんじゃけど。ふれあいとオークションはちょっと違うけえねやっぱり。」
今岡さん「・・・・・・うーん、そう気になるかねえ~。」
小畑さん「各家庭 に1枚だと、600枚必要、かあ~。」
原さん「この案内がね、各家庭に1枚ずつ来たら、なんじゃこれ?と思って出そうという気にならないかなあ。。。」
会長「逆にたくさん出過ぎたら困る(笑)。。」
全員「ははははっ。」
原さん「町内会の意気込みを見せたいからねえ。」
田中さん「まあとりあえず、第1回はこれ(回覧版方式)と、ポスターをたくさん貼る、ということで行こうじゃないかね。」
・・・・・・・・・・・・というような感じで約1時間。年末までに組長会議などを開いて周知徹底させ、商品集めなど、みんなで汗をかこう という事を確認し、会議は終了となりました。
例年のとんどを開催するだけでも大変なのに、オークション大会をあらたに開催となると、これまた大変。開催までにはそう時間もありません。しかし何か新しい事をして町内の人に喜んでもらおうという姿勢は素晴らしい。
町内を元気にするため、実現に向けて頑張って下さい。もちろん当ブログで今後も追っかけていきます!